[市販ペクチンを加えたイチゴのジャム] (2015/04/02)

近年は昔ほどイチゴも安くなくなり買い求めづらくなりましたが
やはりジャムの素材としては定番かつ扱いやすいということで
基本に戻ってみました。そしてできるだけ失敗のないやり方をということで
今回は市販のペクチンを使用して作り方もパッケージに記されていた
説明書を参考にしてみました。白状すると前回高価なメロンで大失敗作を
こしらえてしまったため失敗やイマイチな仕上りは嫌という気持ちが
高まっていたということもあります。


ペクチン液を作ります。説明書では素材300グラムに対して
ペクチン11グラム、水120〜150グラムの割合となっています。
今回は素材約150グラム(1/2パック)ですがイチゴは個人的に
もっともゲル化しやすく失敗のない素材と感じていることと
使いかけのペクチンが3グラムだけ残っていたためこの3グラムと
水75グラムを使用しました。水が多いのは少ないと鍋で加熱したり
かき混ぜづらいからです。水を風呂の湯より多少熱い程度に
温めてペクチンを振り入れよくかき混ぜてダマの無いように
溶かしますが、大概ダマになるのでごく弱火で加熱しながら
しつこくかき混ぜたり何か(指とか)で潰したりしてとにかくダマを
無くすのがコツです。出来たら小鉢などの入れ物に移しておきます。


イチゴ1/2パック、約150グラム。ヘタを取り鍋に放り込んで
グラニュー糖を加えます。今回は重量で40%です。作り方によっては
この状態で一晩くらい置いて水分を出したりしますが今回は
このまま弱火で加熱します。


弱火で12分炊いてこの状態。このままで既に十分ジャムです。
果肉を潰すかどうかで仕上りが変わりますが今回は炊きながら
木べらで執拗に潰しました。ここでペクチン液を加えて更に8分炊き
レモン汁を小さじ1ほど加えてかき混ぜて完成です。炊きあがった
状態の写真は撮り忘れたのでありませんが見た目にはこの画像と
ほとんど変わらない感じでした。炊いている途中で出るアクは
ちゃんと除いてやります。


というわけで完成。きれいなルビー色でイチゴの香りも高く満足できる
仕上りになりました。強いて言うならもうちょっと甘くても良かったかも
しれません。とろみも飴のように糸を引くようなベタッとした粘りではなく
ジャムらしい良い感じのとろみです。


側面から。画像では暗い赤色に写ってしまっていますが
パンなどに塗ると思いのほか鮮やかな赤色になり
見た目にもおいしそうでした。

失敗したくない、の思いを持ちつつ作ってみましたが
これは今までで一番の仕上りかもしれません。好みにより
材料の比率や炊く時間などを加減する必要があるでしょうが
とにかくやはりイチゴというのはジャムの素材としてもっとも
扱いやすい素材というのは間違いのないところのようです。