[イチジクのジャム] (2014/06/05)

何か変わった素材でジャムを作ってみたいということで
安売りされていたイチジクを買ってきました。和食の付け合わせで
素揚げだか唐揚げにしたのを一度食べたことがあるくらいで
ほとんどなじみのない素材ですがコンフィチュールに使われるくらいなので
ジャムにも問題ないだろうと判断しました。


安売りだけあってちょっと熟れすぎの部分もあります。
安いと言っても元々そんなに安価な果物ではないので
失敗は避けたいところです。


皮は包丁で剥きました。食べられるかどうか分かりませんが
ジャムにする場合口当たりは悪そうです。画像で鍋に入っていますが
このまま炊くわけではなく四つ割にした後フードプロセッサで
ペーストにします。果肉は非常に柔らかいのでそのまま炊いても
ちゃんと煮くずれてくれると思いますし果実の形が残った
プリザーブタイプのジャムを作るなら四つか八つに割るだけで
良いのですが私好みの均一な口当たりのジャムの場合は
長い繊維などが残ってしまうと口当たりが悪いと思ったので
そうしました。


4個で約160グラムになりました。ちょっと味見してみたのですが
何ともぼんやりした味です。甘いのですがそんなに際立った甘さでなく
香りも独特のほのかな香りがしますがこれもそう強くはありません。
そういう果物なのでしょう。


一つ上の画像とほとんど変わりませんが、レモン汁大さじ2を加えたら
くすんだ色がちょっと赤っぽく戻ったので参考までに。あと砂糖は
いつもの通り重量の30%です。イチゴもそうでしたがこの段階で
かなりトロトロ・ヌルヌルでこのままちょっと炊くだけでちゃんとジャムに
なりそうです。失敗する気がしない素材です。


炊き始めました。最初はこの通り大量のアクが出ますが
一通りすくってしまえばもうあまり湧いてきません。炊きあがりは
案外時間がかかって約11分です。


出来ました。期待通りのジャムらしい食感の品物になりました。
ただ種のプチプチはちょっと多すぎる感じなのでやっぱり濾すなどして
この半分ぐらいにしたいところです。また味は完成しても炊く前と変わらず
ぼんやりした感じなのでよりおいしく食べるには何かもう一工夫
したいところです。

最近知ったのですが素材をあらかじめ干してからジャムにするやり方が
あるようです。干すと味や香りが濃縮されるそうなのでこのイチジクなどは
一度干してからジャムにすると良いかもしれません。もっとも水分が
抜けてしまうでしょうからこのような全体がトロトロのジャムでなく
果肉が残ったタイプのジャムになりそうですが。それとも干した素材を
お湯などで戻してからフードプロセッサやミルで挽いたら良いのでしょうか。
すでに干して売られているあんずや干しぶどうで一度試してみるのも
面白いかもしれません。