[ミカンの缶詰でジャムを作れるか?] (2015/10/26)

朝食のヨーグルトに合わせる手作りジャムをそろそろ作らないとという
タイミングだったのですがこれといって面白そうな素材も見つからず
作業にもなんとなく気乗りがせずどうしようと思っていたのですが、
ふと「果物の缶詰でジャムが作れないかな」と思いつきました。
果物の缶詰と言えばまずはミカン。ということで早速試してみました。
せっかく缶詰なので出来るだけ手をかけない方針で実験です。


ミカンの缶詰。固形量238グラム、総量425グラム。実験なので
一番安い品物で済ませます。ジャムとは関係ないですがこのラベル、
ミカンを「orange」と書いてしまうのはあまりにも大雑把なのでは。
というかミカンとオレンジは別の果物のはずですが。


そのままでもいい気もしますがミカンの粒々は簡単には煮崩れないので
一応フードプロセッサにかけました。あとは缶汁ごと鍋に。味見して
グラニュー糖を80グラム投入しました。


水分が多くてなかなか煮詰まりません。アクは多くありませんが
ちょぼちょぼ出てきます。


およそ25分炊き続けてあの嫌なカラメル臭がしてきたので
そこで強制終了。シャバシャバでなんとなく頼りない感じでしたが
これ以上加熱すれば焦げ臭い飴になっていくだけです。


完成。あら熱を取って冷蔵庫で冷やしたらけっこう固く
なったのでレモン汁を入れて練って柔らかくしました。
味はまあ、食べられないというほどではないですが
煮すぎて飴になり始めた失敗ジャムの味です。香りも
ほんのり焦げ臭く食感もベタベタ・ねっとりです。
他に素材になる果物があるならわざわざ缶詰でジャムを
作る必要はないだろうというのが今回の結論ですが
それでもあえて缶詰の果物でというなら缶汁は
別にしておき固形分だけで炊くと良いでしょう。
あとは素材のペクチン成分に期待せず市販のペクチンを
用意しておくと良いと思います。それで短時間でサッと
炊きあげればもう少しジャムらしい品物になりそうな気がします。
余った缶汁は炊きすぎて固くなってしまった時に薄めるのに
使えば相性もバッチリです。今回は失敗でしたが
もう一度くらい別の果物の缶詰で作ってみたくなってきました。