[メロンの◯ずいジャム] (2015/02/14)

一度は作ってみたいと思っていた高級果物、メロンのジャムに挑戦です。
まあ結果はタイトルの通りですが…。


スーパーで半額だった熊本県産アンデスメロン。ちょっと色が悪くなって
いますがネットも立派な高級メロンです。


2つに切ると種の部分はかなり柔らかいですが汁気の多い
おいしそうな品物です。


どう加工したものかと考えましたが初めての素材なので小細工無しで
行くことにしました。果肉はもう十分柔らかいので漉し器で果肉を
裏ごししてグラニュー糖を加えます。果肉は450グラムほどなので
いつもの割合だと砂糖は130グラムくらいになりますがもともと素材が
甘いのと水分が多くてかなり煮詰めることになると思うので少なめに
100グラムとしました。この状態ではきれいな緑色です。


炊き始めるとどんどん泡が浮いて来ます。いわばアクなのでしょうが
とにかくすくっていきます。


泡をすくいきりました。炊いていくにしたがって色が徐々に悪くなって
いきます。ここから先が長くてそのまま30分ほど吹きこぼれないように
炊いて完成としました。


炊いて炊いてこんな量にまで減りました。色も相当悪くなってしまって
ガッカリですが本当にガッカリなのは味の方でメロンらしいのは渋みというか
えぐみだけで他はこれはいったい何?という味です。これまで様々な失敗作を
作ってきましたがこれはその中でも指折りの◯ずさです。強いて言うなら
緑茶の渋みに砂糖を加えてジャムにしたような味です。だからと言って
捨てるのももったいないので食べますが使い切るまでのことを思うと
我ながらげんなりします。

しかし思えば素材であるメロンそのものは甘くて香りも高くおいしかったので
これは加工の仕方が悪かったと言えます。香りや甘味、色を活かすために
素材そのものはできるだけ加工せず果肉を濾すだけにして市販のペクチン
だけでとろみを付けたナパージュのようなものに加えてできるだけ短時間の
加熱で済ませるようにすればメロンの生ジャムとでも言えるようなものが
作れるかもしれません。そういうものをジャムと呼んで良いのかとなると
また話が別ですが名前や定義にとらわれなければそういう加工法も
アリだろうと思います。高級食材ですからなかなかまたメロンでジャムをと
いう機会は無いかもしれませんが手に入りやすい素材でこうした製法を
試すことならそのうちにやってみるのも良いかもと思います。