[スイカのジャム] (2013/08/18)

いつかやろうと思っていたスイカのジャムです。あまりに水分が多いので
まともに煮こんだら色も香りも飛ぶのは明らかだったし、そもそもちゃんとジャム化
するのかすら疑問だったので今回は別に用意したペクチンを使用しました。



カットスイカを使いました。皮付きより甘い部分が多いのではと考えての
ことです。


柔らかいので漉し器で潰して濾しました。思いのほか真っ赤です。
結構甘いので砂糖は30%でも多めかと思いましたが、それより減らす
度胸がありませんでした。濾した汁250グラムに対してペクチンは
5グラム投入しました。もちろんいつものレモン汁も入れています。
酸味皆無のスイカですからこれを入れないと固まらないはずですので。


取ったアク。すごい紅色です。汁の濃い赤の正体はどうやら
このアクだったようでアク取りすればするほど色が薄くなっていくので
「どうしよう」と迷った末、一度取ったアクを多少鍋に戻してみたりしました。


結局11分ほどで煮上がりました。予想より時間がかかってしまいましたが、
市販のペクチンを使ったおかげでゼリーっぽいぶるんとしたジャムに
なりました。スイカの量の割に出来上がったジャムの量は予想ほど
大量ではありませんでした。


ニンジンっぽい明るいオレンジ色。スイカの赤とは違いますが思いのほか
きれいです。アクは結局ジャム本体と分離してしまうので取り除きました。
残念ながらアクはアクです。


これをやってみたかったのです。ケーキ用のチョコスプレーを室温に
冷ましたジャムに混ぜてみました。見た目がスイカの種っぽい感じに
なればと思ったのですが、その狙いは良いとして、食べてみるとチョコの味は
明らかにジャマで馴染んでいませんでした。がっかり。


作ったジャムはこんな風にヨーグルト(無糖)と合わせて食べたりしています。
今回のスイカジャムは、甘さはちょっと過剰気味、スイカ特有の青臭さは
しっかり残っているのですがそれが美味しいかというとなんだか青畳を
砂糖で味付けしたような感じでかなり残念な味でした。

2014.10.22追記
この10月まで冷蔵庫で保存していたこの品物を取り出して食べてみたのですが
作った直後に鼻についた青臭さが適度に消失しておいしく食べられる
スイカのジャムになっていました。どのくらいの期間で具合の良い程度に
なるのかは何とも分かりかねますがある程度期間をおくことで食味が
変化して食べやすくなることがあるというのは発見でした。なおゼリーのような
プルンとした口当たりは健在で食感の点でも問題はありませんでした。