[BB−1(BOARDBOT1号機)] (2018/10/19)

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以前ワンダーフェスティバルで購入した品物です。卓の上でよちよち歩く姿が
なんともじんわりと来て、かなり迷った末「やっぱり欲しい」と購入しました。
ディーラー名は失念しましたが品物は通販も行なわれており、製作・販売元の
「cobaani mokei工房」さんの名前と「BB−1」で検索すれば見つかるでしょう。
製作は手を加える所もなく説明通りに組んだだけですが部品のゲート部分が
周囲のレーザーカットされて焦げたラインと色が異なってしまうのでその部分だけ
塗装して目立たなくしました。

斜め前方から。
この角度から見ると
なかなかスタイリッシュです。

正面から。
顔の無機的なデザインが独特で
面白いです。腕は固定ではなく
歩かせるとブラブラと揺れます。
左肩から下がっているのは
ゴム巻き用の棒。歩かせるのに
差しておく必要はありませんが
飾っておくのに収まりが良いので
こんな風に差しっぱなしにしています。

右側面から。
上部にアイスの棒みたいなのが
付いている胴体を縦に貫く丸棒が
このロボットがちゃんと歩く
秘密です。これが時計のテンプの
働きをしておりゴムが一気に
ほどけるのを防いで適切な
歩行速度を維持する働きを
しているわけです。

後方から。
足首部分にもギミックがあり
それで片足ずつをしっかり
上げたり下げたりして歩きます。
よくこれらの機構を考えたものだと
感心します。

胴体機構部向かって左前方から。
機構部は歯車のかみ合わせを
しっかり調節しないとなりません。
調節の勘どころは説明DVDにちゃんと
説明がありますが、組立てる側に
「理系心」が無いとちゃんと動くように
組むのは難しいかもしれません。

胴体機構部右前方から。
歯車の歯の形は実際の産業用の
多くの歯車と異なる単純なものですが
それだけに「こんなものだろう」でいい加減に
調節するとテキメンに動かないものが
出来上がります。観察力と洞察力が
必要です。

胴体機構部右後方より。
背中の中央には単純な仕組みの
動作/停止スイッチ。胸部中央あたりに
テンプをパタパタ動かすガンギ車が見えます。
この調整は歯車のかみ合い以上に
微妙です。ここでうまく行かず投げ出す人も
いるかも知れません。

木質の細粒を固めたボードをレーザーで切り抜いてパーツを形作り、それを組立てる
工作物というと恐竜の骨や動物、建物などのオブジェを想像する人が多いと思いますが
この品物はそういう品物とは大違いで部品の切り出しや接着自体は簡単でも
慎重に全体の構造や動きの仕組みなどを考え、把握して製作に臨まないと最終的に
ちゃんと動かすことは叶いません。比較的軟質な部品を接着剤で組立てているので
動かなかったからと言って完成してからバラして調整し直すというのも困難だし
無理にバラしても素材感を活かしたオブジェでもあるので見た目も汚くなります。
見た目の素朴さに反してなかなかハードな品物と言えるかもしれません。

完成品を歩かせた動画をYouTubeにアップしてありますので興味のある方はご覧下さい。
歩くBoardBot1号