[1/144HGBF ビルドストライクガンダム] (2014/08/26)

バンダイより発売の1/144ビルドストライクガンダムを製作しました。
同社発売のSDのキットを製作するにあたって参考&部品流用のために
購入した品物で本当ならSDのキットが完成した時点で用済みですが
組立ててみて非常に魅力的だったのと模型出戻り後の経験値取得
(つまりリハビリ)のためにひととおり完成させることにしました。
キットは同じ品物でもいくつかのバリエーションで発売されていますが
今回使用したのは「1/144 スタービルドストライクガンダム プラフスキーウイング」、
「1/144 ビルドブースター」、「1/144 ユニバースブースター
プラフスキーパワーゲート」の3品です。このうちガンダム本体に付属の
シールドはSDに流用したのでこちらには持たせてありません。
また透明の樹脂で成形されたエフェクト類は使用しませんでした。
製作にあたっては前述の通り改造はほとんどせず、塗装も基本色の
ベタ吹きときちんと拭き取れるスジ彫りへのスミ入れだけに留めてあります。
私の好みやスキルの都合によりますが今回は作品として仕上げるというのではなく
あくまでも手を動かす基礎練習としての製作なので特に冒険はせずに
短期間での完成を目指しました。

正面。
数少ない改造部分として
首を1ミリ程度延長してあります。
可動範囲が広がってポーズ付けに
役立ちますが延ばしすぎると
見た目が不自然になります。
手はきちんとした拳を作る予定も
ありましたが現状が良い区切りなので
ひとまずこの状態で完成としました。

斜め前から。
ポージングと撮影のアングルの
せいもありますが手に何も持たない
素立ちだと案外細身に見えます。
ところで股間下面のスタンド差し込み穴
後方の股関節支持パーツの
一部(人間の尻の穴の辺り)を
切り取ってやると太股の付け根を
後方にギュッと寄せることが出来る
ようになり脚をビシッと揃えたり
片足を後方に引いたモデルっぽい
ポーズが取れるようになります。
そういう立ち方をするモビルスーツは
あまりいないかもしれませんが
一度試してみると面白いです。

背面。
腰後ろ左右のアーマーは切り取って
軸を通して可動にしました。見た感じでは
本来は上部の四角いパーツが腰の
フレームか何かに固定されていて
アーマーはそこにぶら下がっている構造
なのでしょうが、それだと加工が面倒なので
ここでは四角いパーツごと切り取って
中央のいわゆるフンドシに横から
突き刺してあります。面倒と言えば
バーニア内部の塗り分けも面倒なので
簡略化しようか迷いましたがそれは
手抜きなので一応ちゃんと塗り分けました。
外側のすねパーツを差し替える都合上
すね後方の合わせ目はそのままになって
いますがこれは塗装の際にも組立て前に
パーツごとに作業を済ませることが
できるので便利でした。

あまり格好良いポーズではないですね。
しかしこんなポーズにすると通常の
すらりとしたイメージが急にマッチョな
イメージに変わるのが面白い感じです。
そうそう、ライフルはキットの仕様の通り
3形態に組み替えられますが、色が
剥げやすいのとこの形態が好きなので
他の形態では撮影していません。
余談ですがビームサーベルもちゃんと
ありますが良いポーズを取らせることが
出来なかったので画像はありません。

ポーズ。この画像に限らず
どうもパッとしたポーズが
付けられません。かっこいい
ポーズ付けは一日にして
ならずです。色を塗ってしまうと
剥がれや破損が怖くてどうしても
あまりいじりたくなくなってしまうので
良く動くキットを一つ組立てただけで
置いておいてウェブなどで気に入った
ポーズを見つけたらマネしてみる
なんていうのも良いかもしれません。

ビルドブースター。
単純なキットですが真面目に組もうとすると
困る部分があります。本体は前後合わせの
2パーツ構成ですがこのパーツを組むときに
機首ブロックやガンダムに接続するジョイント、
インテークのあるエンジン部を挟み込む必要が
あったり組み込んだ後も機首のステー部と本体が
こすれてしまう点です。一方主翼は説明図上では
挟み込みになっていますが実はこの部分は
組立てポスを緩くしておけば挟む側と挟まれる側の
それぞれを塗装した後で組むことが出来ます。
ただし挟む側のパーツの表面と裏面の接着は
完全にしておかないと挟み込むときに割れますが。

後方より。
前述の挟み込み問題ですが
私は処理方法をしくじったり
事前の組み込みを忘れたせいで
塗装後にパーツの一部を削り込む羽目に
なったり機首のステーをへし折るといった
しようもないヘマをやらかしました。
幸いあまり目立たない部分なので
そのままにしてありますが折れたステーの
根元部分が邪魔になって機首を本体に
きちんと差し込めなくなってしまいました。
エンジン部はポリキャップを仕込んで
後からはめ込めるように加工しましたが
ここだけはうまくいきました。

角度を変えて。
長いビームキャノンでバランスを
取っていますが前後長の短い何だか
落ち着かない形状です。

合体しました。
バイファムのスリングパニアーとか
ドラグナーのリフターを思わせます。
軸一本で合体しているわけですが
割としっかり固定できます。

後方。
ぐっとボリュームが増します。

ポーズ。
バイファムのOPにこんなポーズが
あったような。それとも合体直後の
ZZガンダム?無意識に昔見たイメージに
色々引っ張られているのかも。

後方。

ビームキャノンを前方に向けました。
あ、これはZガンダムのOPの
スーパーガンダムだ…。

上半身のアップ。
顔はそのまま、アンテナはフラッグを削り落としました。
機関砲の砲口は画像で黒く塗ってある部分が
何故か真っ平らで何もなくただ小さな穴が
開いているだけだったのでBe−JのPリベットに開孔して
チョンと接着しました。ところで胸のパーツの
前面と側面の間のエッジには自動車プラモの
ボディパーツと同じような感じでパーティングラインがあり
ここだけ何故か大きな段差になっていたので削り落として
平らにしました…なのですがあとで考えたらこれは
パーティングラインをディテールとして処理する段落ち処理
だったようです。無駄な手間をかけてしまいました。

ユニバースブースター。
クリアーピンクのパーツが目を惹きますが
それ以外は白や灰色の多い宇宙船っぽい
色分けです。小さな翼はありますが
なんだか素っ気ないデザインです。

後方から。
ビームキャノンの灰色の部分はスライド式で
こすれが心配ですがここは微妙な削り込みで
どうにか対処できます。ビルドブースターより
組立て面での心配は少ないです。

下面から。
変形については可動部が多くて
仕組みをちゃんと把握しないとちょっと
イライラしたり一部パーツを傷つける
危険があります。特にビームキャノンと
本体をつなぐ部分のポリパーツの
「−」型の出っ張りは気をつけないと
無理に動かしてねじ切ってしまいます。
ねじ切っても機能的には致命傷には
なりませんが気分は良くないです。

合体。
ガンダム本体も白と灰色の部分が
目立つ配色なので胸の青色が
隠れることもあって色彩的に全体に
宇宙っぽさが増します。すねパーツも
ちゃんと差し替えました。

側面。
ポーズの良し悪しはともかく、
あれ、意外に格好良い…という
感じです。

後方。
やや上方から見ていますが
この角度からだと割とみっちりした
感じです。密度感がどうこうという
レベルではありませんがビルドブースター
装着時と比較するとイメージの違いが
なかなか面白く感じられます。

ビームキャノンを前に向けました。
色の違いの他にビルドブースターが
曲面主体なのに対してユニバース
ブースターが直線主体なのも
イメージの違いを押し出しています。

ポーズ。
ユニバースブースターを取り付けると
胸上面にカバーパーツが付いて
首が埋まり気味になりますが
ここでも首の延長が効いてきます。

アップ。
出戻り・老眼の私にはこの小さい顔の
塗装はなかなか難儀でした。しかし
完成して見慣れてしまえばまあ
こんなものかと感じられるようになって
しまうので不思議なものです。
それにしても二枚目顔ですね。

とまあ、製作はごく当たり前のことをしただけですがキットの良さでラクをしたり(ブースターには難儀した点もありましたが)
2種類のプレイバリューのあるブースターのおかげでなかなか見応えのある品物になりました。
製作後に「他の人はどんな風に作っているのかな」と思ってウェブを調べてみたら出てくる画像という画像が
パチ組みでシールを貼っただけとか色分けしていない部分を塗っただけとか手をかけていないレビュー的なもの
ばかりです。普段模型掲示板みたいなところをチェックしているとまだまだ手間をかけた模型作りにいそしんでいる人は
たくさんいると感じてしまいますが視点を変えるとプラモデルを作る人が減少しているという話も本当なのだなと感じます。
さて、記事中にも書きましたがこのキットは実に良く動いて色々なかっこいいポーズが取れる…はずなのですが
私のセンスの悪さと経験不足でこのページの画像はどれもパッとしないポーズばかりになっています。
ポーズ付けに関しては「ブンドド」などという私には馴染みのない呼び方でこれを楽しむことが一般的なことに
なってもいるようでそういう面では充実した画像をどっさり掲載しているレビューサイトもいくつもありますから
そちらでご覧いただければ私が全然活かせなかったこのキットのポテンシャルを実感できることと思います。