[1/72 デザートガンナー] (2018/12/17)

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昨年の「酒餅G7」にて1/144グルーンでとめぞう様から個人賞をいただき
その副賞として贈っていただいた当時もののキットを製作しました。

グルーンで採用した「ポンポン塗装」を気に入って頂いたのでこの品物でも
同じ塗装法を採用しています。人型ではないのでプロポーションを云々ということもなく
可動もパーツ構成もシンプルなので六本の脚を挟み込みで組み上げるのに
同じ作業の繰り返しが多いという点以外苦労する所はないと思われたのですが
真面目に観察するとディテールに関して梨地のある面と無い面の機能や規則性は
何なのかとか各所にある溝は何の機能があるのかとか脚の付く側板のみボルト止めの
ディテールがあるのはどう解釈したら良いのかなど手を動かす以前に頭を
悩まされる点の多い品物でした。また私は真面目にAFV的なプラモを作った
経験はここ数十年でほとんど無いので結果的にそう苦労する作業でなくても
おっかなびっくりの試行錯誤になることも多々ありガンプラほど何も考えずに
作れたということはありませんでした。最終的な出来はご覧の通りで細かく悩んだ
あれこれは結果的には割とどうでも良くなり、それより全体の存在感が
予想した以上で楽しめる品物に仕上がったと感じます。

写真への収まりを考えて少々窮屈な
ポーズです。塗装は基本の色と濃い色、
明るい色の三種のみ。暗い順にボカシ筆で
ポンポン叩くように色を乗せていきます。
エッジは意識しましたがいわゆる汚し的な
視点は取り入れておらずあくまで面と角や
隅のメリハリや面そのもののテクスチャーを
表現しただけです。作業は多分に機械的
なので観察力に自信の無い初心者でも
出来るやり方です。

マーキングはボディ前後の数字のみ
キット付属のデカールを使用。かなり古い
ものですがそのままきれいに貼れました。
他のマークはマスキングテープで
外形をマスクして本体塗装同様の方法で
行ないました。

本体は見た目にはクラブガンナーと
差が無いように思えます。素組みだと
脚付け根を本体側板に固定してから
本体と本体側板を接着するという
作業性を無視した手順になっているので
そこは改造して脚を後ハメ出来るように
しました。

外観的な改造部分はほとんど
ありません。手すりやヒンジが
微妙にいじられている程度です。
普通に合わせ目を処理したり
表面を溶きパテでならしたりの
通常作業がほとんどです。

画像ではこじんまりして見えますが
同スケールの二脚型コンバットアーマーと
較べるとかなりの巨体です。一見ふざけた
感じのデザインにも見えますが
ソルティックなどと並べると意外なほどの
異形感が感じられ、デザイナーの
大河原氏の眼力に驚かされます。

これです。二脚型が身動きが取れない砂漠で
全高が同程度のこれがウィーンと近づいて
きたらかなり恐いことでしょう。こちらの
キャノピーはガラス窓、相手はいかにも
頑丈そうな鋼板、まさに巨大グモに狙いを
つけられたような恐怖感を感じるに
違いありません。

ここからはおふざけ。
「酒餅」はその名の通り酒を飲みながら
気のおもむくまま的なコンテストなので
普通では終われません。はじめは
本体内をプールにして付属フィギュアが
リゾート風にくつろぐというのを
考えましたがはめ込み枠を作った時点で
「これは犬や猫を遊ばせるアレだ」と
感じて予定変更、芝シートを貼って猫を
乗せることにしました。

アキバの中古ショップで猫関連の
フィギュアを手配しててんこ盛りに。
ちょうどバンダイの「ねこぶそう」が
話題になっていたので「超ねこぶそう」と
名付けましたが実はまだ商品は
発売前でこの品物には乗せられ
ませんでした。

別アングルから。
本体内部は別次元に通じており
次から次から猫や猫の仲間、
猫の姿の異形などが無限に
涌き出てくるのです…。

これはひどい(笑)。
「はしれデザートガンナー」。着手当初は
本体内か足先にモーターを仕込んで
走らせることを本気で計画していましたが
この計画には極めて無理や非現実性が
大きく実験に失敗するたびに少しずつ
当初の理想から乖離していきとうとう
お祭りの山車のようなこんな状態に
なりました。何とも情けない有様ですが
これがリモコンでおぼつかなく動く様子は
他の酒餅参加者の皆様からは意外な?
好評をいただきました。むしろうまく
行かなかったことで酒餅作品らしく
なったのかもしれません。

走行させている動画をYouTubeにアップしました。リモコン操作という遊び自体久しぶりなのと
脚に引っかかりやすいケーブルを気にしてのかなり情けない有様ですが興味のある方はご覧下さい。
 「1/72デザートガンナーを走らせて遊ぶ」