[1989年夏・新宿東口・ガンヘッド。] (2015/1/28)

〈ごあいさつ〉
昔撮影した写真のネガをイメージスキャナで取り込んでいてその中から何の気なしに
ツイッターにアップロードしたガンヘッドの画像。これが思いのほかたくさんの方に
喜んでいただいたようなのでサービスとして当時撮った全部の画像をここに掲載することに
しました。模型製作の参考にするも良し、当時の空気や雰囲気を懐かしむも良しです。
画像はクリックすると別ウインドウで大きいのが開きます。なお画像の使用等については
撮影者としての著作権なんてものは主張しませんが被写体そのものには著作権があろうと
思うのでそのあたりにはご配慮をいただければと切にお願いいたします。

新宿東口前のイベントスペース「新宿ステーションスクエア」に展示された実物大ガンヘッドの
スナップです。ギャラリーが集まる前に撮影をというのでずいぶんな早起きをして写真を撮りに
いったという記憶があります。おかげでこの通り人がまったくいない状態での写真を撮ることが
できました。写真は限られたアングルのものだけですが周りにチェーンも張られていますし
その中に入り込んで反対側を撮ることまではできなかったのだろうと思います。警官にでも
見つかって怒られでもすれば撮影もそこで中止になりかねませんから。


斜め前から。新宿ステーションスクエアは新宿東口の地下への出入口階段脇にある
イベントスペースでちょうど新宿アルタと向かい合う位置にあたります。手前の茶色い
オブジェみたいなのは馬水槽という区の指定文化財。現在でもこのスペースそのものの
たたずまいはあまり変化が無いようです。


バストアップ〈?〉。左手のツメが一本ひしゃげていますが、位置から推測して
不埒者がぶら下がるなどして破損させたのがそのままになっているのか、
不十分でもとりあえず修復したものでしょう。


側面。決めのアングルでは腕に隠れて見えない脇腹のディテールがよく分かります。
胸の後端部は補強の工材によって支えられています。


これがスタンディングモードの決めアングル。やっぱり
カッコイイ。


右腕。左手と違って万力のようなごついツメが付いています。


2枚目とは微妙に違うアングル。考えて撮ったというよりこのアングルが
気に入ったので何枚も撮ったんじゃないかと思います。


後方から。ステーションスクエアのステージの幅では
乗せきれなかったと見えて前方に張り出すように
ステージを追加しています。


後方を下から。背面は印象的なファンのようなディテールが2つ並びますが
映画であまり映さないことを前提にでもしたのか何だか大味な感じもします。
陰になって暗いですが武装やら肩?やらの裏面ディテールの参考にもなるかも。


この画像をツイッターで発表したところたくさんの皆さんの
リツイートをいただきました。巨大感がすごいです。
遠景のビルも効果的です。あとはどの写真もそうなのですが
この煙ったような空気感が良いのです。


ちょっと遠くから。異様です。


ちょっと離れた離れた正面から。SFです。


ちょっと離れた後方から。周りのビルにも注目してください。
今はなきカメラのさくらやをはじめヨドバシカメラ、じゅらくエイト、
新宿高野ビル、ほかに富士フイルムの看板もあります。
そういえば車輪のうえにドシンと乗っているのは回転防止の
車止めでしょうか。コトブキヤさんのプラモデルではこの位置には
フェンダーのような物がありますが、まあ本気で比べれば
映画の画像とこのプロップとではいろいろ異なった部分もあるのでしょう。

〈おまけ〉
都心に異様な巨大メカが、というのを地で行ったアニメ作品が「機動警察パトレイバー」ですが
これが実写化され実物大の「イングラム」が製作されたのをご存じの方も多いでしょう。
そこでごく簡単ではありますがちょっとガンヘッドとイングラムを並べてみることにしました。
ガンヘッドの全高はおよそ6メートル、イングラムはおよそ8メートルとのデータを得ましたが
どちらも頭頂高なのか武装やアンテナ類を含めた高さなのか不明だったので、ここでは
最大高として比べてみました。足元もよく見えませんしパースも付いているでしょうから
正確ではないですが、イングラムの3/4の身長がガンヘッドという程度でみていただければと
思います。ちゃんとした合成画像にしようとすると手間がかかるしCGクリエイターでもない私に
ろくなクオリティの物が作れるわけもないので割り切ってイングラムの足元などもそのまんまに
してあります。


側面から。


正面から。どっちが強そう?

〈おわりに〉
せっかくこんなページを作るのならもっとたくさんのおまけ企画を考えたり
〈新宿ステーションスクエア付近の航空写真を載せるとか現在のこのあたりの
たたずまいを同じアングルで撮影するとか〉個人的な思い出や思い入れも
もっとたくさん書いて記事として更に盛りだくさんなものにしたいとも思ったのですが
それは多分求められているものではないでしょうしページ製作にこれ以上
手間と時間をかけていると発表の時機を逸してあまり多くの皆さんに
見ていただけない恐れもあるということで楽しみ方はご覧になる皆さんに
お任せしてこんな感じで発表ということにしました。

お楽しみいただけたなら幸いです。