[シルバーキャッスル一般リーガー] (2021/10/17)

※すべての画像はクリックすると別窓で大きな画像が見られます。
疾風!アイアンリーガーではロボットの選手達が
それぞれのチームに所属して野球やサッカーなど
様々なスポーツ競技で活躍しています。リーガーと
呼ばれるそれらのロボット達はスポーツ競技として
最低限の公平を保つための規格が存在していると
いうことなのか、身長や頭身、動作や身体パーツの
構成は人間に準ずるなど基本的な部分では共通
した仕様で作られているようです。それを守った
上で特定の競技に向くように能力や機能が特化
されたカスタムタイプや見た目も機能も変わりの
無い同タイプの者が多数作られたりチーム運営者や
リーガー開発サイドの方針によりリーガーには
様々な有り様が見られます。

主人公チーム「シルバーキャッスル」も当初は
サッカータイプとして標準的な機能を持つ選手を
軸にキーパータイプ、ストライカータイプを加えた
サッカーリーグのチームとしてはごく標準的な構成
でしたが(見た目にも、そして実際にも空手タイプ
だったキアイリュウケンがいましたがこれは当時の
オーナーによる極めて異例な起用といえます)
ご存じの通り野球タイプであるマグナムエースの
加入を機に正規のリーグでは類を見ない混成
チームとして独自の有り様を見せていくことに
なります。

さてこのページの「シルバーキャッスル一般
リーガー」がその名の通りチームの主力となる
一般選手ということになります。ぱっと見には
特定のスポーツをイメージさせる外見ではない
ですがストライプの入ったシューズっぽい足や
トランクス風の腰などそれとなくサッカー選手風の
雰囲気は感じられます。番組開始時点まで試合で
全敗という話を聞くと他のチームの選手と較べて
能力が劣るのではないかという疑いも持ちたく
なりますが他のチームがことごとく暴力的な
プレーを行なう中で彼らだけがそれを行なわない
ことを徹底するというのは大きなハンデであって
純粋に性能的にどうかというのは評価しがたい
ものがあります。先に書いたようにリーガーには
守られるべき最低限の規格があるものと想像
されますから同じ条件でプレーすれば努力とか
リーガー魂とかは置いておくとしてロボットと
してはそんなに能力差はないのではないかと
個人的に想像します。

前置きが非常に長くなりましたがようやく品物に
ついての説明です。2020年にバンダイから
アイアンリーガー超合金のリリースが開始され、
プロモーションもかなり大々的だったので
これなら今度こそメインの7人+3人くらいは
リリースされるだろうとおおいに気分が
盛り上がった訳ですが、メーカーがそこまで
やってくれるつもりならこちらも是非乗っかって
更に盛り上げてやろうということで「これは
発売されまい」と考えたこのキャラクターを
超合金と並べられる仕様で作ってみたと
いう訳です。またそれだけではなく1998年に
この一般選手とキーパータイプのシルキーを
フルスクラッチしたこともあったので年月を
隔ててのリベンジという意味合いもありました。

製作は、幸いにしてその1998年の自作品が
サイズ的に超合金と似たり寄ったりだったので
これを分解して型取り複製したパーツを芯に
各部に加工を加えて使用しました。腕部など
ほとんどそのまま使えた部分もあれば胸部など
幅詰め程度の加工で使えてしまった部分、
頭部やモモ・スネなど精度やパーツ割り・
サイズ違いなどの問題で流用できず新規で
作り起こしたパーツなど使い方は部位により
様々です。結果的に各部の可動範囲やポーズの
自由度は自作パーツゆえの強度の低さや工夫の
不足で超合金に及ばないものになってしまい
ましたが超合金のリスペクト的な自作品としては
まあ及第点を付けられるくらいにはなったろうと
思います。ほか、細かいことは画像と一緒に。



前から。肩パッドは元のパーツのサイズに
引っ張られて大きめになりました。肩幅自体も
もう少し狭い方が良かったかも。完成すると
色々反省が出てきます。昔の品物では
オミットしたゴーグルもいい感じにできたと
思います。手は確か超合金の物の複製品
だったような…(忘れてる)。



後から。誰、ということではないので背番号は
無し。うしろフンドシの上部はフタになっていて
外すと超合金と同じスタンドの軸を挿せる穴に
なっています。足首は二重関節で結構動きます。
手の付け根の球体関節は球の形をした自作の
軸関節ですがこれが一番脆弱でちょっと力を
かけるだけでも壊れておかしくない弱点です。



顔オプション。食いしばり顔です。
1998年版では人のいい感じを前面に
押し出していましたが今回はりりしく
真面目な感じにしています。



真面目顔。顔パーツとしては一番
使い勝手が悪いのですが、これが
無いわけにも行かない気がするので。
ゴーグルは取り外し式です。ヘルメットに
分割線が見えますがここで側頭部の
丸いパーツごと頬当て部を外して
顔パーツを交換します。



(変な)ポーズ。腰アーマーは当初
太腿ごと動くフリーな構造にしようと
考えたのですが形状が全然まとまらず
見た目に不自然なので超合金に倣って
軸を仕込んで前側だけがこのくらいは
開くようにしました。仕込んだ可動構造は
かなり細かくて破損が恐い部位です。



もう一つポーズ。口開け顔。
叫びというほど激しくない感じです。
塗装は艶有りをメインに、超合金で
プラ地肌でフラットな表面になっている
灰色部分はこの品物でも半艶消しに
してあります。



1998年版と。だいぶ違うといえば違いますが
前腕など同じ所もあります。バランスは全然
違いますが腰の高さが同じなのが面白いところです。



後からも。膝の位置が全然違う。



破損が恐くてあまりいじりたくないので
あとは完成直後の画像で色々ご覧下さい。
ちょっと憂いが入った感じ?の一般くん。



キリッとした顔と立ち姿。



超合金と。うん、負けてない。かっこいいぞ。
強そうだ。



でもやっぱりやられ役が目に付いてしまう悲しさ。
「ジャマだ、どけっ!!」「うわっ!」



歯を食いしばって走る走る、頑張る頑張る。
「俺たちだって!」



野球もできます。グローブは超合金の
物をそのまま。胴の可動もご覧下さい。


〈余談〉
ラフプレイで痛めつけられたり、第1話で退団者が
出たり、高性能の新規メンバーがどんどん加入
してきたり…そんな有様から番組放送当時の
ムックでは親しみを込めつつも「ザコちゃん」
などと呼ばれることもあり私も当時はそんな風に
呼んでいたのですがあるファンの方が「彼らを
ザコと呼ぶのは失礼だ」と言うのを聞いて私も
考えを改めてそんな風に呼ぶのはいつの間にか
やめました。番組内では個人名の他にはあいつら
とか奴らと呼ばれていますが私達がそう呼んでも
何だか分からないのでとりあえずこのページの
表題のように長ったらしく言ってみたり親しみを
込めて「一般くん」と呼んだりもしていますが
なかなかピッタリ来ません。最近のファンの中には
モブリーガーなんて呼ぶ人もいるようですが
これも悪意はなくても何だか失礼な気がしますね。