[1/24 スーパーアスラーダ01] (2023/9/26)

※すべての画像はクリックすると別窓で原寸の画像が見られます。

アオシマ製の組み立てキット。
同社のサイバーフォーミュラシリーズのキットを
組立てるのはアスラーダGSXに続いて二つ目だが
当初は部品の数から苦労を覚悟したものの
実際にはかなり組立てやすいキットだった。
数カ所「?」と思うところもあるが基本的には
パーツ同士の位置はピッタリと決まって接着剤
無しでもがたつかない嵌合に仕上げられている
箇所が多いのには感心する。だがそれだけに
塗装を施すと部品同士がキッチリ合わなくなる
泣き所もあるが自動車キットであると同時に
キャラ物キットである以上組み立てに手間を
かけたがらない人が多そうなライトなキャラ物
ファン寄りに仕立てられるのは致し方ない。
組み立て上の留意点としては特に塗装を施して
パーツ同士がうまく合わなくなったり箱の中で
パーツが微妙に変形している場合などは
上手いこと組めない場合もあるのでそういう時は
作り手が「この部品とこの部品はこんな風に
合うのが正解だな」と判断してある程度力業で
組むことも必要になる。まあ自動車キットでは
そういうことも当たり前のスキルなのだろう。

本作品では通常通りに組立てた後、研ぎ出しを
行なっている。根気が足りなくてあまりきれいには
仕上がっていないが製作に手間と時間をかけ過ぎて
製作者がスタミナ切れを起こした故である。
画像ではパーツ同士が微妙にがたついているように
見受けられる箇所があるがこれは接着しなくても
固定できる部品は極力接着しなかったためである。
画像で分かる通りこのキットは内部の再現も
行き届いているしブーストポッド展開などの
ギミックも多く本来は選択式であるこれらの
ギミックをできるだけ活かしたかったのである。
キット本来の指定通りに各パーツをしっかり接着
固定すれば見栄えも良く扱いやすい完成品になるし
見えない部分の塗装を省略するなど組み立ても
ラクになるだろう。

このキットをちゃんと作りこなすのには私の根気や
スタミナがいささか足りなかったようだ。
これからは何か作るにしても無理してあまり大作を
望まないようにした方が良さそうだ。



模型全長
 約205o
製作期間
 2023/6/21〜9/22
製作日数/実製作時間
 85日/258.5時間



キャノピーの透明度が低く見えて製作者も「?」と
思ったのだがどうやらキャノピーの表面はちゃんと
磨いたものの裏側はクリアパープルを吹いた後
そのままにしたからのようだ。直角の角度で見れば
気にならないが斜めから見るほどこのように
なる訳だ。キャノピーの角度が極端に大きい本車
ならではの失敗だ。











ブーストポッドを上昇。見た目に控えめで
「もっと派手に飛び出させた方が見栄えが
いいのでは」と思ってしまうが現物を見ると
これ以上飛び出させるとブーストポッドが
まるごと吹っ飛びそうでこの程度が丁度良く
見える。





エフェクトファン展開。可動ではなくコンパチ。
レール状のモールドもあり無理すれば可動に
できなくはないかもしれないがかなり不安定で
外れやすくなる怖れがあるので推奨しない。





コクピットを開放。



コクピットの天蓋部分を取り去る。GSXの時と
違って今回はドライバーはそのままでピッタリと
収まる。フィギュアはもちろん下半身までしっかり
造形されていて足元のペダルにもちゃんと足の
位置が合う。





エアブレーキ展開。画像では両面テープでかなり
無理して固定している。





各部を接着しないことで完成後もこんな感じに
外装無しの状態にできる。ただしスナップキット
ほどのきっちりした嵌合は期待できないから
外装ありの状態で非常に扱いづらくなることを
覚悟しなくてはならない。





コクピット内部はなかなかシンプルだ。





あまりに安定しないのでこの後接着してしまった
エンジン本体のフタの下にはこのようなシリンダー
状のディテールが並んでいる。



シャーシ裏。フロントウイングにラリーモード用
ランプの土台らしきディテールがあるので
透明樹脂にてランプを追加してみた。設定上
これで正しいのかは不明なのであしからず。
もちろん組み上げ後はほとんど見えない。



GSXと。01は意外と華奢なイメージなのが
分かる。デカールはGSXに合わせて選んだ
つもりだったがエンブレムも数字もGSXより
だいぶ小さいのでマークに関してはかなり
控えめな感じになってしまった。



アニメの後期主人公メカというと大柄のボディで
問答無用のハイパワーのイメージが定番だが
こうして並べると製作者としてはGSXの方がむしろ
粘り強くて頑張りが効きそうなイメージに見える。