[魔界獣ショドーン] (2021/10/5)

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来年2022年に放映30周年を迎えるTVアニメ
「元気爆発ガンバルガー」より敵の魔界獣の一体、
ショドーンです。本作は異世界である大魔界から
召喚される魔物「魔界獣」が街に混乱を引き
起こしてそれを主役の小学生三人のガンバー
チームが迎え撃つというのが基本パターンです。
呼び出された段階では魔界獣は人間と同程度の
サイズで見た目も能力もエキセントリックながら
愛嬌があることが多いのですが大魔王の
パワーを注ぎ込まれると巨大化し姿も攻撃的に
変化して性格もより戦闘的になります。
このショドーンについてはちょっと風変わりで
召喚されたイカの魔界獣とタコの魔界獣の
二体が合体巨大化したものです。巨大化前は
サングラスをしたマンガのイカやタコそのもの
ですが合体後は見ての通り書道の筆にイカや
タコの足が付いた姿になります。異世界の
大魔界に書道をはじめとした私達と共通する
文化があるのか…などと考えてはいけません。
元気爆発ガンバルガーはそういう作品では
ありません。他のロボアニメではいわゆる
やられメカの役割の魔界獣、このショドーンも
独特な能力で主役ロボガンバルガーを翻弄しました
が結局は必殺技の一太刀で「ドッショーン!!」と
いう断末魔とともに退治されてしまいました。


最初の数話は主人公らもやや真面目で敵も見た目は
ともかく性格は魔物らしく恐めでもあったのですが
製作サイドが本作のカラーをコミカル色強めの
方向に振ってしばらく経った時期の、敵も味方も
ハチャメチャさがパワーアップした頃のお話に
登場したショドーンはとても印象に残った
キャラクターでした。それで放映当時召喚された
状態の魔界獣「イカタコブラザーズ」をノリノリで
フルスクラッチしたりしたのですが、2021年になり
ガンバルガーのプラモデルが発売されると私も
気分が盛り上がってこのタイミングでと巨大化後の
ショドーンを作ったという訳です。30年近くの時を
越えて闇の力を解き放ち魔界獣ショドーン登場と
いう感じです。


さて品物ですが構成は実にシンプルです。しかも
足はイカタコですからグニャグニャで関節も
ありません。実にラクそうな代物で実際製作は
ラクでした。長い円錐形に延ばしたエポキシパテを
複製して長さを詰めたり熱湯につけて曲げたりして
足は出来上がり、足先の吸盤は丸めたエポキシ
パテを押しつけて細い丸棒で真ん中をちょいと
押したら簡単に出来上がり。胴体はパテで作ると
断面形を正円にするのが非常に難しいし
気泡などの表面処理も面倒なので塩ビパイプを
切り出して両端を塞いで一発型取り(原型や
複製品が型から抜けないかもと心配しましたが
意外とどうにかなるものです)、複製してこれも
熱湯に繰り返して浸して何度も曲げをかけました。
他はポリパテ等でちょいちょいで完成です。



足はアニメよりも長めです。アニメであまり足を
長くすると画面のレイアウトに収めづらいとか
演技を付けるのが手間とか多分そんな理由が
あったのでしょうが立体としてはこの位の方が
イカタコらしいと感じます。



正面。魔界獣は身体の部分が繋がっておらず
分離して空中に浮いているというのが共通の
意匠なのが立体では悩みどころです。ここでは
タミヤの曲がる透明プラ棒を使ってとにかくも
分離しているということを表現しました。



側面。一番下の足は地面に付けているっぽい
曲げを入れましたがアニメの画面上では立って
いるのか浮いているのかどっちなのか?という
感じの描かれ方でした。



背面。右から見るか左から見るかで水色と朱色、
どちらが目立つかが変わるのが立体として
面白いです。


 
グッドスマイルカンパニーのプラモデルの
ガンバルガーにサイズ感を合わせています。
イカ魔界獣は三角形モチーフ、タコ魔界獣は
丸形モチーフ、合体してもその特徴が生きており
サングラスもイカタコ両方のを付けています。
また唇の色もイカの水色、タコの朱色を混ぜた
紫色というのが気が利いています。