[ルミナスチヨコ] (2017/3/1)

※すべての画像はクリックすると別窓で大きな画像が見られます。

以前にも参加した「カスタムチヨコ」展の2016年版です。今回は特にテーマの
縛りは無かったので前回とは方向性が異なり他の誰もやらなそうなことということで
電飾を組み込んでみました。最初は「ロボチヨコ」というのを考えたのですが
いかにも誰かがやりそうだというので避けたところ案の定そういった方向性の
方が複数いて避けて正解だったと胸をなで下ろしました。電飾というアイデアは
ベースになるチヨコの複製品が白色半透明の樹脂だったことから決定しました。
完全なムクのキャストキットをくりぬくのはリューターの力を借りても少々骨が
折れましたし発光させると表面や内部の微細な気泡や接着面がどうにも目立つとか
狭い内部に複雑な配線を組み込む手間など問題はありましたが結果的に
なかなか見栄えのする品物になったと思います。アトリエコメットさんでのチヨコ展でも
幸運にも断線などもなく良く光ってくれたようで観覧の皆様のご支持をいただき
多くの作品の中投票で3位をいただきました。

なおこの品物は展示終了後改修して仕上げ直した物で台座の変更や口の表現等
一部手を入れていますが基本的には展示時とほとんど変化はありません。

通常時正面。
台座は展示時は石鹸箱でしたが
画像では小物入れを裏返した
ものにしてあります。また展示品
製作時は製作時間の関係で
部品同士の接着が雑で破損
しやすかったので改修にあたり
そのあたりを改善しました。

斜め前方より。
ベースキットは前年のものとは
別の新規の品物です。ダボなども
設けられ扱いやすい品物になって
いました。画像で後方に見えるのは
外部ACアダプタにつなぐための
プラグです。

側面。
表面の気泡埋めや頭部前後
パーツの接着にはアルテコSSPの
粉と白色のシアノンを活用。それでも
キットの樹脂より透過性が劣り
特に頭部の合わせ目は目立って
しまいます。

斜め後方。
塗装はクリアブルーやクリアレッド。
表面には蛍光クリアーというのを
吹きましたが蓄光ではないので
目立った効果は認められません。
最終的にコンパウンドやつや出し剤で
磨いてテカテカにしました。

後方。

発光状態正面。
白色のLEDが6個組み込まれて
います。場所は両手両足と頭部、
胴体。目の上半分の「チヨコ影」は
展示時は目立たなかったので
改修時に裏側にアルミ箔を貼り
光を遮ることで目立たせました。

斜め前方。
頭の並んで光る丸は裏側から
ドリルで貫通しないよう気を
つけつつ穴を掘って表現。口は
展示時は外側から彫っただけ
でしたが改修後は一旦貫通させてから
表面をアルテコとシアノンで埋めて
ペーパーで平らに均しました。
非発光時には見えない口が発光時だけ
浮き上がり表情に変化を付けるという
演出です。本当は口は周囲より明るく
光らせたかったのですが透過率の
関係で逆に暗くなってしまいました。

側面。
頭部の合わせ目は凹凸は
しっかり処理しましたがやはり
特に発光時はこの通り目立ちます。

斜め後方。
髪の末端あたりは肉抜きが
甘いので光らせてもこうして
暗くなっています。

後方。