[ハロウィンチヨコ] (2015/11/4)

※最後のDM以外のすべての画像はクリックすると別窓で大きな画像が見られます。

ギャラリー「アトリエコメット」さんの企画に参加して製作した品物です。
真っ白いプレーンなフィギュアを参加者一人一人が自由にカスタム化した
作品として製作しそれらをギャラリーで一堂に集めて展示しようというもので
キャラクターはタカハシユリさんのデザインによる「チヨコ」、これを
デコマスラボさんがプレーンな素立ちのフィギュアに仕立てました。
あとは各参加者が塗装・改造自由でこれを作品に仕立てるというわけです。
今回はテーマに「ハロウィン」の縛りがあったのでこれに沿って製作しました。

正面。ベースは足元の円形を除いて
すべて自作。幅、高さ、奥行きは
出来るだけコンパクトに、しかし
あまり狭苦しく見えないように考えて
決めました。

このあたりから見ると一番
収まりが良いかも。

側面。土台と背景は美術材料店で
購入できる黒いパネル。ホゾで
組んであるので分解できます。
夜空と月は手元にあった色画用紙。
カボチャを浮かせている棒は黒く塗った
2ミリプラ棒です。前景のビルには
窓を開けて背景との間に仕込んだ照明で
光らせるというアイデアもありましたが
効果を確かめる実験を行なう余裕がなく
見送りとなりました。

左前方。魔女っ子のチヨコが召還した
たくさんのカボチャのお供を連れて
ハロウィンに出発!というイメージです。
もともとはハロウィンのダークなイメージを
すべて払拭した真昼の明るいハロウィンという
アイデアで行こうと思っていたので
黒、紫、オレンジといったハロウィン色を
一切使わないはずだったのですが
塗り絵で試してみると単なる魔女っ子に
なってしまってこりゃダメだとなり明るめの
ハロウィンカラーに変更となりました。
それだけではなんだか負けたようで悔しいので
せめてカボチャだけはとこんな色にして
しまいました。

カボチャのお供は赤ゴブリン・青ゴブリンの
イメージ。黄色も入れれば各色2体ずつで
まとまりは良かったのですが目と口の黄色と
色がダブるのでやめました。

背景と土台無しでもコンパクトに飾れます。
何だかとてもプライズフィギュアっぽい雰囲気です。
色を乗せて台座に据えてから「これは何かに
似ている」と強く感じたのですがクラシックな
「ぷよぷよ」のビジュアルによく似ているのでした。
全体の配色もトーンも、更に周りのカボチャの
飛び跳ね方がもう、ぷよそのものです。
作っている最中は全然考えもしませんでした。

フィギュアの加工は帽子やマント、ワンドは
軽量エポキシパテ、細部の加工はポリパテ、
カボチャは丸めたアルミ箔の周囲にGSIクレオスの
模型用紙粘土を盛り付けて作りました。カボチャの
表面処理が為されていないのは時間の都合と
いうこともあるのですがテクスチャーということで
良いのではないかという判断も大きいです。
その場合でも毛羽立ちは掃除したり目や口だけは
ちゃんと磨きたいと思ったのですが…こちらは
純粋に時間の都合で出来ませんでした。

土台や背景に設置すると見えない後ろ姿。
ポーズ変更は現物判断でかなり行き当たり
ばったりですがたまたま良い感じにまとまったと
感じます。大きな頭はもともとムクでかなりの
重量がありこんなポーズだと不安定だったり
弱い部分が事後変形したり破損する危険が
あるということでリューターで大胆に肉抜きを
行なって空洞にしてあります。

斜め後ろから。

背景。模型用素材で真面目に作ると
相当に手間がかかりそうなのと
いかにも模型然とした仕立ての本体との
対比ということで紙や繊維素材で作りました。
断面が目立ちますがそれも想定のうちです。
あくまで主役はフィギュア、背景は大道具の
扱いです。背景については構成案や寸法を
固めるのにかなり時間がかかりましたが
製作そのものは本体も仕上げながら2日程度と
カンタンに片付けました。

参考までに「ハロウィンカスタムチヨコ展」のDM。
この向かって右半分が素体のフィギュアです。
全部で11パーツに分解でき普段立体物に馴染みのない
2次元専門の作家・クリエイターさんにも扱いやすい
品物となっています。

※展示期間終了後に一部手直しを加えて再塗装を施した
「ハロウィンチヨコ改」のページもあります。
このページに合わせて、そちらもご覧下さい。